老人ホームの食事は、お年寄り一人一人、メニューや量が違います。 そのため、食事にはそれぞれ名札が付けられています。 名前と顔を覚えていなかった頃は、寮母さんに聞いていましたが お年寄りに教えてもらったりで、情けなく思うこともありました。
食事を配り終わったら、一人で食べられない人に食べさせてあげます。 お年寄りと向き合って食べさせることは、とても大変なことです。 初めの頃は、食べるペースがつかめなかったり、うまく口の中へ入れることができず あまり食べてもらえませんでした。
最近は、慣れてきたせいか、会話をしながら一生懸命食べてくれます。 全部食べたときには、「今日は体調がいいんだなあ」とか、食べ残したときは 「どうしたのかなあ」と、いろいろ考えます。 おじいさんおばあさんとは家族なのだという気持ちで、 食事の手伝いをしていきたいと思います。