寿生苑で、車椅子の感触を初めて知りました。 車椅子に触ることは初めてだったし、 車椅子に乗るなんて考えたこともありませんでした。
初めて車椅子に乗って、こんなに移動が難しく、 自分で行きたいところへ行けなくて不便なのかと思いました。 誰かに押してもらえばすぐに行けるところを、自分で動かすと何分もかかりました。 私は元気なので、乗っていて怖いときにはすぐ降りました。 しかし、車椅子を使うお年寄りは、手足が不自由な人がほとんどですので、 降りたくても降りられません。その怖さは相当なものだと思います。
あるおばあさんの車椅子を押してあげたとき、本当に喜んでくれました。 寿生苑で車椅子を押すようになってから、自分の足で好きなところへ行けることが 幸せに思うようになりました。また、自分の身体を大切にしたい とも思うようになりました。お年寄りの足になってあげられるように、 車椅子を押したいと思います。