田野畑高校 踊組 9

1998年度 県総文祭郷土芸能発表大会レポート




今年の大会参加校(発表順)

第1日(10月2日)

今年(1998)の岩手県高等学校総合文化祭郷土芸能部門発表大会は、 隣の岩泉町で行われます。 担当となった本校(岩泉高校)では、9月29日の県総文祭開会式も休んで、 JRC活動発表会も休んで、 郷土芸能委員会・生徒会執行部・JRC部などの皆さんが 大会の準備に当たりました。ご苦労様です。

岩手の郷土芸能は、小学校の数だけあるといって過言ではありません。 また伝承活動も盛んで、高校でもたくさんの学校で取り組んでいます。 今日・明日の大会には、17の学校が登場します。

今回の大会は、県のコンクールであるとともに、来年の全国総文祭の 予選を兼ねています。多くの学校が全国大会を経験しており、 全国大会でも毎年のように上位入賞を果たしています。忘れられてますが、わが社も 1995(平成7)年の全国総文祭で最優秀賞をいただきました。

で、わが社の踊組が出場するのはまあ当たり前ですが、放送委員会も 大会の撮影と記録ビデオ作成をすることになりました。全部見るなら インターネットにレポートを載せよう、というわけで、カメラ隊の見た大会の様子を、 まずは1日目の分から。

カメラ隊の視点

たぶん、放送の番組も、音楽も、郷土芸能も、コンクールなどで順位をつけるときの見方はだいたい同じだと思うので、放送委員の観点をまず書きます。

今日一番の感動は

大原商業 最も感動したのがわたしたちの一番。そういう意味で、 大原商業高校の行山流大商鹿踊りが今日の一番です。 初出場とのことですが、気合いビシバシで、人間ではないようでした。

というか、郷土芸能って、人間ではないもの(神とか)を目指すものじゃないかな。 だからほかでは着ない派手な衣装を付け、動物のイメージをまとい、異様な動きを する。今日の大商鹿踊りや、釜石商業高校の虎舞は、まさにそういうものでした。

明日はわが社の出番です。全校応援します。 学校には半分しか生徒が残っていないので、そういうことになりました。


第2日(10月3日)

わが社 今日も感動の嵐。すごいなあと思ったのを紹介しますが、 すぐ下に審査結果もあるので…

大会の審査結果

来年(1999年)夏の 全国総文祭 (山形) には、 わが社 と花巻農業高校 が参加します

じゅんこの感想

私は、2年になってから踊組に参加した。笛を担当することになったが、 初めは音を出すだけで精一杯だった。教えてくれた ちづる や かなちゃんには とても迷惑をかけてしまった。やっと一曲ふけるようになったのは、 7月下旬のことだった。でもなかなかきれいな音が出せず、その上姿勢も悪かった。 大会までには直そうと努力した。自分では自分の姿が見えないので、 直ったかは分からないまま、大会当日が来た。

少し早めに着替えを始めた。服装なども採点の対象になるかもしれないと思って、 念入りにチェックした。そしてろくに心の準備もできないまま、 わたしたちの番になった。もう覚悟を決めて本番にのぞんだ。 周りが全く見えず、ただただ無我夢中で吹いた。演技が終わって、 たくさんの拍手をもらった。とても気持ちよかったが、同時に疲れがどっときた。 どれくらいの評価がもらえるのか、心配だった。

わたしたちの後、二つの高校の発表を見学しながら、県大会を突破できるか 不安になってきた。技術講習会では、岩泉高校が踊った「七頭舞」の一部を 教えてもらった。足の動作だけでも難しかった。これをを全部覚えるのには、 計り知れない努力が必要なのだと思い知った。他の郷土芸能も同じだろう。

閉会式。講評を頂いた後、順位が発表された。まず、優秀賞の2校が発表された。 岩泉高校と花巻農業高校だった。この時点で、正直だめだと思っていた。
「最優秀賞、菅窪鹿踊・剣舞、田野畑校」
今までに味わったことがない喜びだった。来年、山形県で全国大会がある。 そのときは3年生である。悔いが残らないように、今年以上に練習を積み、 最高の発表ができるようにしたい。


田野畑高校   「菅窪鹿踊・剣舞 踊組」の最初に戻る   次のページ
(郷土芸能フェスティバル)へ