岩手県立岩泉高等学校田野畑校 平成10年度マルチメディア活用事業 実践研究報告

平成11(1999)年1月27日
岩手県立岩泉高等学校 田野畑校
  1. 本校の生徒用ネットワークの状況
  2. 研究推進上の校内体制
  3. 校内研究計画
  4. インターネット活用の事例報告
    1. LAN の活用例 … 行事感想文作成
    2. イントラネットの活用例 (1) … 理科における教材提示
    3. イントラネットの活用例 (2) … 自己紹介ページの作成
    4. WWW の活用例 (1) … 英語における情報収集とその活用
    5. WWW の活用例 (2) … 校外での Web ページ制作
    6. WWW の活用例 (3) … 修学旅行の事前学習活用
  5. まとめと課題
    1. LAN について
    2. イントラネットについて
    3. インターネットについて
    4. インターネットの特質と教員の課題

1 本校の生徒用ネットワークの状況

以上は、平成11年1月27日にようやくネットワーク上すべてから WWW を 利用可能になった (100base-TX 化と Proxy2000 導入) ところであり、 本報告は、これらを十分に活用したものにはなっていないことを断っておく。

2 研究推進上の校内体制

田野畑校は教員8名の小規模校であるので、特別な校内体制は設けなかった。 情報教育担当者を窓口として、全教員・全教科・全領域でのコンピュータおよび ネットワークの活用実践を一応の目標とした。

3 校内研究計画

本指定に伴う設備充実の計画は年度当初にたてたが、実際に予算措置が行われて 設備計画が実施できるのは年度末になることが予想されたので、 インターネットに接続できないことを前提に研究計画を考えた。 柱は次の三点である。

4 インターネット活用の事例報告

4-1 LAN の活用例

4-2 イントラネットの活用例 (1)

4-3 イントラネットの活用例 (2)

4-4 WWW の活用例 (1)

4-5 WWW の活用例 (2)

4-6 WWW の活用例 (3)

5 まとめと課題

5-1 LAN について

5-2 イントラネットについて

5-3 インターネットについて

5-4 インターネットの特質と教員の課題

生徒用ネットワークの40台すべてから WWW が使えるようになったとき、生徒の 取り組みが劇的に変わった。インターネットは優れて個人的なツールであることを、 そのときに実感した。1台しか使えなかったとき、一斉授業のツールとして WWW を 考えたが、平成11年1月27日からインターネットはわれわれの手を離れ、 ブラウザの前の生徒のものになった。

「個性」という言葉を考えたとき、インターネットはそれを伸ばすのに 極めて大きな可能性を持っているように感じられる。 たとえば、他と同じ、同じような情報の Web ページには価値がない。 他にない情報があってこそ存在する意義がある。そういうことを体験・実感する中で、 自分らしさをどうつくっていくか、半ば自然に生徒は考えないか。 また、それを支援する教育活動をわれわれはどう構築したらよいか。 記念すべき日になった1月27日に、新たな課題を感じている。

本校では、すべての教員がコンピュータを活用し、 半数がメールのアカウントを持ち、公私にわたってインターネットを利用している。 これは、コンピュータを使えなければ校務に差し支える、というネガティブな環境と、 職員室内の LAN で、常時 (自席からも) ネットワークを利用できるというポジティブな 環境によるものである。

インターネットに限らず、新しい技術については、生徒と共に学ぶ・生徒に学ぶ という教育モデルが可能である。しかしながら、すべてを生徒に頼っては、授業を デザインできない。教員自らが新しいことに挑戦し続けなければ、 新しい知識・新しい考えは生まれてこないだろう。新しいもの・若い者 (生徒?) に 負けない気概こそが、教員に求められている課題ではないだろうか。


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1999年1月27日
岩手県立岩泉高等学校田野畑校 菊地達哉