田野畑高校 生徒会長挨拶 / りゅうや (1995/1996生徒会長)


りゅうや

北燈』、 北から世界を照らす燈火たらんとする、わが田野畑高校の生徒会誌のタイトルです。

「日本一」、田野畑高校のテーマです。生徒全員のいろいろな思いが 込められています。

田野畑高校は全校生徒94名(1995年度)という、 岩手県でも二番目に小さな高校です。 そんな田野畑高校がなぜ日本一になれたのでしょう。 答えは簡単です。それは「団結力」です。どんな大きな学校でも、 94名が一丸となった団結力溢れる田野畑高校にはかなわないのです。

昨年(1995年度)、最初に団結力を発揮したことと言えば、野球応援でしょう。 自分は選手としてグラウンドにいましたが、スタンドが壊れそうなくらいの応援に、 鳥肌が立つほどでした(大雨も降っていましたが)。野球部全員がそうでした。 グラウンドでプレイする者にとって、あれほど心強いものはありません。 試合そのものは3?対4と大差で敗れましたが、応援では同じ点差でわが校の勝利でした。

そして、わが校の団結力を完璧にしたのは、新潟県佐渡での 第19回全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門における全校応援です。 昨年の卒業生にいただいた全国大会への切符を手に、郷土芸能部門と 放送部門に全校で参加しました。 自分は、旅の間、踊組の一人として、放送委員の一人として、 緊張しながらいろいろなことを考えていました。

8月7日、郷土芸能部門本番の日、踊組のメンバーは、緊張のあまり 食事がのどを通らなかったり、具合を悪くしたりと、さんざんな朝を迎えました。

しかし、本番が始まればこっちのもの、自分たちは踊りながら自分に元気を与え 高めていったのです。会場からは田野畑高校の生徒全員の拍手が耳に届き、 さらに気持ちが高揚していきました。会場の応援とステージの踊りが一体となった、 最高の舞台。結果も何も関係ない、自分たちは満足でした。今振り返ってみると、 全国一位の文部大臣奨励賞は、当然であったように思います。

翌日、郷土芸能の日本一に湧く田野畑高校宿舎に、さらにニュースが届きました。 弥彦村で行われていた放送部門でも、田野畑高校のビデオレターが、 全国一位に相当する奨励賞に輝いたのです。すべてに最高の結果を得て、 自分でいうのも変ですが、「スッゲー高校だなあ」と思いました。

さて、この全国高総文祭を通じて、わたしたちと 全国各地の高校生の皆さんとの縁ができました。この生徒会誌を、 お世話いただいた各高校へもお送りし、 田野畑高校の得意技=文通を、これからも展開したいと思います。

ところで『北燈』を ご覧のみなさん、何か気付くことはありませんか。そう、生徒会長であります。 自分は何にでも首をつっ込んでいるんです。 自分だけではなく、ほとんどの生徒が、いくつもの活動に携わり、 他校の何倍もの高校生活を送っているのです。ハードな生活ですが、何倍も楽しくて、 何倍も充実していて、数え切れないほどの超特大な思い出をつくれます。

わたしたち田野畑高校生は、これからも、他の高校より何倍も充実した、 日本一の高校生活を送ります。そのことは、誰にも、どこにも負けないつもりです。

それでは、日本一の高校をご覧下さい。


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